「おい 指名手配」という検索クエリが急上昇したのは、2026年11月頃のことだ。発端は、ある匿名アカウントが「おい、こいつ指名手配されてるぞ」という短文とともに、公開捜査中の人物画像を投稿したことにある。この投稿は瞬く間に数万回リポストされ、以後、同様の形式の投稿が爆発的に増加した。
特筆すべきは、このフレーズが特定の事件や人物を指すのではなく、指名手配情報を拡散する際の「型」として機能している点だ。従来、指名手配情報は警察の公式サイトやニュース報道を通じて淡々と伝えられることが多かった。しかし、SNSでは「おい」という呼びかけから始まる口語体の投稿が、若年層のタイムラインで高いエンゲージメントを獲得している。
報道各社の取材によると、2026年1月時点で「おい 指名手配」に関連するSNS投稿は月間約12万件に達し、2026年10月の約3,000件から約40倍に急増した。この背景には、警察庁が2026年9月に公開した「指名手配被疑者情報のデジタル活用に関する検討会」の中間報告で、SNSを通じた情報拡散の有効性が指摘されたことがある。