「西野七瀬のキャラクター」と検索した際に、まず多くのファンやネットユーザーの脳裏に浮かぶのが、強烈なビジュアルを持つオリジナルキャラクター「どいやさん」です。つぶらな瞳に太い眉毛、丸い胴体からスラリと伸びた長い2本脚を持ちながら、腕と口が一切存在しないというアヴァンギャルドな造形は、初見の読者に強いインパクトを与えます。
この特異なキャラクターの誕生は、西野七瀬が乃木坂46に加入する前の高校1年生時代にさかのぼります。当時の特番インタビューや手記で本人が語ったところによると、きっかけは「友人のノートに描いた気まぐれな落書き」でした。友人が描いた線にインスピレーションを受け、直感的にペンを走らせて完成させたのが原型です。
設定上の公式プロフィールにおいて、どいやさんは怪物ではなく「神様(絹ごし豆腐のような質感を持つ)」と定義されています。足が非常に速く、足腰の強さはプロアスリート並みというシュールな世界観が設定されており、主食はキャベツ、シルクハットを被ると礼儀正しくなるといった細かな設定も本人の手によって肉付けされました。
テレビ番組『乃木坂って、どこ?』内のイラスト紹介企画で公の場に登場すると、そのキモかわいさと中毒性が瞬く間にファンの間で話題沸騰。公式グッズ展開へと発展し、2013年には東京・キデイランド原宿店にて期間限定ショップ「どいやさんショップ」がオープンする異例の事態となりました。ぬいぐるみやステーショナリー、Tシャツなどの関連商品は即完売が相次ぎ、後にリリースされた「LINEクリエイターズスタンプ」でも配信開始直後にランキング上位へ食い込むなど、アイドルが描いたキャラクターの枠を超えた社会現象を生み出したのです。