長年にわたり日本の楽器産業や世界の音楽シーンを牽引してきたC. F. Martin & Co.のドレッドノートから、コンパクトなパーラーギターまで、アコースティック・ギターのアンプラグドな鳴りはピックの材質と厚みによって根底から変化する。かつて1990年代に世界的な現象となった「MTV Unplugged」のブーム以降、アコースティック生楽器本来の繊細なニュアンスをいかに表現するかは、プロ・アマ問わず永遠のテーマだ。
指弾きとは異なり、ピック演奏はアタック音の輪郭をクリアにし、バンドアンサンブルの中でも埋もれない存在感を放つ。フェンダーなどの伝統的ブランドが培ってきたクラシックな打感から現代的なハイブリッド素材まで、ピックの選択肢は今やかつてないほど豊かになっている。