日本映画界に独自の足跡を刻んだ和田誠監督は、イラストレーター、エッセイスト、そして映画監督としてマルチな才能を発揮した唯一無二の表現者だった。その傍らには、常に明るく自由奔放な人柄で多くの人々に愛される平野レミ氏の姿があった。
二人が築き上げた家庭は、常に音楽とアート、そして美味しい料理に満ち溢れていた。決まりきった枠にとらわれず、個性を尊重する家訓のもとで育った子供たちは、自然と表現の道を選ぶこととなる。一切の押し付けを行わず、好奇心を最優先する教育方針こそが、この一族から類稀なるクリエイターたちが次々と輩出される土壌となった。