初夏を迎えると、栗山川の堤防沿いは約1万株のアジサイで埋め尽くされる。しかし、多古町の観光は単なる「花見」の枠を完全に超えた。現在、地域全体で取り組んでいるのは、環境負荷を最小限に抑えたサステナブル・ツーリズムだ。
電動アシスト自転車での集落巡りや、オーガニック農家での滞在型体験プログラム、さらには歴史ある寺社を巡るサイクリングツアーなど、滞在時間の長い体験型コンテンツが充実。日帰り観光客を大量に消費する従来の観光から、地域経済に直接還元される質の高いマイクロツーリズムへの転換が着実な成果を上げている。