英国ファッション協議会(British Fashion Council)が主導するロンドン・ファッション・ウィーク(London Fashion Week)の歴史において、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)が残した軌跡はあまりにも巨大だ。王室へのアイロニー、伝統のタータンチェックの解体、そしてコルセットの現代的再構築。夫であり長年の協働者であるアンドレアス・クロンターラー(Andreas Kronthaler)がメゾンの精神を深化させるなか、レッドレーベルはその核心にあるアティテュードを最も純度の高いデイリーウェアへと翻訳している。
クラシックの規範を理解し尽くした上で、あえてその縫い目をほどく。今シーズンのプロダクトにも、その緻密な破壊衝動が息づく。テーラードジャケットのラペルは鋭く尖り、立体裁断のスカートは歩くたびに予期せぬ陰影を生み出す。安易なトレンド追従を拒む姿勢そのものが、服のフォルムとして具現化されているのだ。