鶴舞カントリー倶楽部を語るうえで避けて通れないのが、「東コース」と「西コース」の明確な個性の違いです。同じ36ホールでありながら、両コースは設計思想のアプローチやプレースタイルにおいて異なる表情を持っています。
東コースは、井上誠一の原設計の妙味が最も濃密に色濃く残るクラシカルな設計です。自然のダイナミックなアンジュレーションがそのまま活かされており、フェアウェイに平坦なライはほとんど存在しません。バックティからのコースレートは74.1に達し、アマチュアのみならずトップアマですら白旗を上げるほどのコース難易度を誇ります。伝統的な歩きキャディ付きプレーをベースとしており、一歩一歩芝を踏みしめながら名匠の造形美を五感で味わうアスリート向けの設計が特徴です。
一方の西コースは、女子プロツアー「サイバーエージェントレディス開催コース」として全国区の知名度を誇ります。東コースと比較するとフェアウェイの幅にはややゆとりが感じられるものの、要所に絡む池やクリーク、巧みに配置されたバンカーが視覚的プレッシャーを増大させます。こちらは電磁誘導乗用カートでのラウンドが主流であり、快適性と戦略性が高次元で調和したモダンなチャンピオンコースと言えます。