ダンゴムシの食生活において、人間の「白米」に相当する絶対的な主食が枯れ葉(落ち葉)です。自然界においてダンゴムシは「土壌の分解者」として働き、植物遺骸を食べて細かく分解し、微生物が分解しやすい豊かな土壌へと還元する極めて重要な生態的役割を担っています。
ただし、道端に落ちている葉なら何でも良いわけではありません。ダンゴムシの鋭い大あごでも噛み砕きやすいのは、茶色く変色してある程度バクテリアや菌類によって分解(発酵)が進んだ柔らかい朽ち葉です。落ちたばかりの青葉や、乾燥してパリパリになった硬い葉はほとんど口にしません。
特に食いつきが抜群なのは、ホオノキ、サクラ、ケヤキ、クヌギ、コナラといった落葉広葉樹の葉です。一方で、強い防虫成分(カンフル)を含むクスノキや、抗菌作用の強いイチョウ、ヤニや油分の多いスギ・マツなどの針葉樹は毒性や忌避性があるため一切食べません。屋外で採取する場合は、ダンゴムシが実際に群がっていた場所の土と葉を一緒に持ち帰るのが最も確実な収集法です。