多くの喫煙者が実践している「キッチンの換気扇の下で吸う」「空気清浄機を強運転にして吸う」という防衛策。しかし、これらは気流工学や環境衛生学の観点から見ると、気休めに過ぎないことが立証されています。
建築研究所や大学の研究チームによる気流シミュレーションによると、アイコスの副流煙に対する換気扇の効果には構造的な限界があります。換気扇のフードからわずか20〜30cm離れて吸うだけで、吐き出されたエアロゾルの30〜50%が排気気流に乗らず、室内の乱気流に巻き込まれてリビングへ拡散します。さらに、換気扇を回すことで室内に負圧が生じ、部屋の隅々へ微小粒子を押し流す結果になることすらあります。
また、アイコスの空気清浄機による副流煙対策も万能ではありません。一般的な空気清浄機のHEPAフィルターは、花粉や大きなホコリを捕集するのには優れていますが、アイコスの呼出煙に含まれるナノメートル単位の超微小粒子や、ガス状のニコチン・アセトアルデヒドを完全に吸着することはできません。通過した有害成分はフィルターをすり抜け、ファンの風に乗って部屋全体へ再拡散されてしまいます。
「部屋を別にする」「窓を開ける」といった従来のアイコスの煙や臭いへの対策では、有害物質の侵入を完全に防ぐことは不可能です。