日本国内におけるハラペーニョの普及スピードも目を見張るものがある。かつては輸入食材店でしか手に入らなかった瓶詰めピクルスが、今や一般的なスーパーの棚に当たり前のように並ぶようになった。この日常化を後押しした立役者のひとつが、スパイス市場を牽引するエスビー食品株式会社だ。
同社をはじめとする日本の調味料メーカーは、日本の家庭料理にマッチするよう塩分や酸味のバランスを精緻に調整したチューブ入りハラペーニョやシーズニングソースを相次いで開発。餃子のタレに少量加えたり、焼き魚の薬味として添えたりといった、和食とメキシカンチリをクロスオーバーさせる斬新な提案が、感度の高い料理愛好家の間で静かなブームを呼んでいる。