老舗洋食店の厨房で受け継がれてきた欧風カレーの深みを再現するための、洋食屋プロ直伝欧風カレーレシピ詳細まとめを公開します。市販ルーの持つポテンシャルを極限まで引き出すためのステップです。
ここで鍵を握るのが、カレー隠し味おすすめ決定版の選定です。何でもかんでも鍋に放り込むのは禁物であり、味の五味(甘味・酸味・塩味・苦味・旨味)のどのピースを補うのかを明確にする必要があります。
プロの現場で実際に用いられる、効果の高い隠し味は以下の4種に絞り込まれます。
- ビターチョコレート(高カカオ70%以上・ひとかけ):奥深い「苦味」と微細な油脂分が加わり、何時間も煮込んだようなロースト感を演出。
- ウスターソース(大さじ1):野菜・果実・香辛料・醸造酢が熟成されており、不足しがちな「キレのある酸味」を補填。
- インスタントコーヒー(小さじ1/2):焦がしカラメルに似た苦味成分が、ルーの持つ動物性油脂のくどさを引き締め、欧風のビターな後口を形成。
- すりおろしリンゴまたはチャツネ(大さじ1):人工甘味料ではない自然な果糖が、スパイスの刺激の奥にあるフルーティーな余韻を担保。
そして火を止めてルーを完全に溶かした後、仕上げに欠かせないのがガラムマサラとスパイスちょい足しです。市販ルーは煮沸の段階で繊細な香気成分(カルダモンやクミンなどのトップノート)が熱で飛んでしまいます。火を消した直後、あるいは食べる直前の温め直しの段階でガラムマサラを2〜3振り(約小さじ1/2)加えることで、洋食店の厨房から漂うような鮮烈な立ち上る香りを付与できます。