バラエティの文脈とは対照的に、本物の競技スポーツの世界でも水着のテクノロジーと規定は急激な進化を遂げた。かつて稀に見られた水着の破損やズレといったトラブルは、現在の公式競技会では事実上ほぼ完全に排除されている。
世界水泳連盟(World Aquatics)および日本水泳連盟は、着用する水着に対してミリ単位の厳密な規格を定めている。素材の厚み、透湿性、浮力、形状に至るまで厳格な認定制が敷かれ、公認マークのない水着でのエントリーは認められない。このルールを支えているのが、アシックスやミズノをはじめとするスポーツアパレル産業の最先端技術だ。超音波による無縫製圧着技術や、第二の皮膚のようにフィットするハイテクファブリックは、水の抵抗を極限まで減らしつつ、飛び込みやターンの激しい水圧でも絶対にズレないホールド性を実現している。