山本が遺した著書やドキュメンタリー映画『ボクの見た戦争』は、子どもたちに戦争の愚かしさと平和の尊さを伝える教材として、今なお多くの人々に読み継がれている。同作で表現された「普通の生活を営む人々の視点から戦争を描く」という理念は、彼女の仕事の原点であり、後進のジャーナリストたちにとっても不滅の道標となっている。
さらに、彼女の志を未来へと継承するために創設された「山本美香記念国際ジャーナリスト賞」は、厳しい環境下で真実を追求し続ける国際ジャーナリストたちを支え続けてきた。今回の追悼企画の収益の一部は、同賞の基金や世界各地で危険に晒されている独立ジャーナリストへの支援事業に充てられることが決定しており、次世代の取材者を育てる大きな原動力となっている。