注文時の迷いを完全に断ち切るための判断基準は、実は驚くほどシンプルだ。自らの体調、時間帯、そして何を飲むかという3つの変数を掛け合わせるだけで、最適な答えが導き出される。
まず、残業続きで身体が重い時や、ジムでのトレーニング直後、あるいは夜遅い時間帯の食事であれば、迷わずヒレカツを選ぶべきだ。消化器系への負担が最小限で済み、睡眠中の胃もたれを防ぎながら筋肉の修復を助けてくれる。塩やレモン、少量の醤油で繊細な肉の甘みを引き立てるのが通の食べ方だ。
逆に、週末の昼下がりに冷えたビールや強炭酸のハイボールを煽りたい時、あるいは白米を豪快にかき込みたい猛烈な空腹時には、ロースカツ一択となる。千切りキャベツに染み込ませた酸味のあるソースと、ロースの脂が絡み合った瞬間の爆発力に勝るものはない。一切れのロース肉の両端にある脂身の多い部分と、中央の赤身部分を交互に味わうことで、計算された味のグラデーションを堪能できる。