30年以上愛される本作には、ファンの間で長年信じられてきた「都市伝説」や誤解がいくつか存在します。実際の制作ドキュメンタリーや関係者の証言記録から真相を検証します。
最も多い誤解が、「シスター・メアリー・ロバート役のウェンディ・マッケナが劇中で実際に歌っている」という説です。劇中で内気な彼女が驚異的なハイトーンボイスを披露するシーンは屈指の名場面ですが、実際の歌唱パートを担当したのはプロ歌手のアンドレア・ロビンソンです。ウェンディ本人は歌唱指導を受け、息遣いや喉の動きを完璧にシンクロさせる「リップシンク(当て振り)」を徹底的に訓練してあの迫真の演技を完成させました。
また、本作の主演は当初ウーピー・ゴールドバーグではなく、カントリー歌手のベット・ミドラーを想定して脚本が執筆されていた事実も有名です。ミドラーが「修道女の格好をして歌うのはファンが望んでいない」としてオファーを辞退した結果、ウーピーに白羽の矢が立ち、脚本が大幅に書き直されて現在のブラックミュージックを軸とした不朽の名作へと結実しました。