無骨で赤面してしまうような本名を持つ一方で、オオイヌノフグリの別名には詩的で優美なものが数多く存在します。その代表格が「星の瞳」や「瑠璃唐草(るりからくさ)」「天人唐草(てんにんからくさ)」です。
早春の陽光を浴びて、地面いっぱいに輝くコバルトブルーの花が夜空の星のように見えることから、植物学者の前川文夫博士をはじめ多くの文化人がこの愛称を提唱しました。ヨーロッパでも「Bird's Eye(鳥の目)」や「Cat's Eye(猫の目)」と呼ばれ、澄んだ瞳に例えられています。
また、イヌノフグリの花言葉には以下の意味が込められています。
- 「忠実」:聖書の伝説でイエス・キリストの受難の際に汗を拭った聖女ヴェロニカ(属名Veronicaの語源)の信仰心に由来。
- 「信頼」「清らか」:澄み切った青空のような花色と、光に向かって健気に咲く姿から。
- 「神聖」:早春の寒さの中でいち早く春を告げる神秘性にちなむ。