「いただきます」の国でなぜ今? 東京の夜を染める「ボン アペティ」の響きと、私たちが取り戻した“食べる歓び”

「いただきます」の国でなぜ今? 東京の夜を染める「ボン アペティ」の響きと、私たちが取り戻した“食べる歓び”

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ここ数年で急増したナチュラルワインと小皿料理を軸にする「進化系ネオビストロ」の現場では、かつての高級グランメゾンにあった慇懃無礼な空気は微塵もない。オープンキッチンの熱気の中で、Tシャツ姿の若き料理人たちが威勢よく声を張り上げる。

「はい、鴨のロースト焼き立てです、どうぞ!」という実直な日本語の後に、軽やかに添えられるフレーズ。気取ったフランスかぶれではない。居酒屋の「へいお待ち!」の小気味よさと、ヨーロッパの広場で交わされる温もりが混ざり合った、極めて現代的な東京ローカルのグルーヴがそこにある。気負わず、だが一口ごとに歓声が上がる空間の熱量は圧倒的だ。

山下 哲也
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山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。