母と弟を守るために恐怖へ立ち向かう主人公レベッカを熱演したテレサ・パーマー。彼女が後年のインタビューで明かした撮影裏話も非常に興味深い。現場では実際に照明のオン・オフを極限までリアルに再現するため、あえて演者にも次の明滅タイミングを知らせずに撮影が行われた場面があったという。
パーマーは「暗闇から何かが迫ってくる感覚は、演技ではなく本能的な恐怖だった」と回想している。彼女の緊迫感あふれるリアクションが画面越しに生々しく伝わってくるのは、こうした徹底した演出の賜物だ。暗闇という普遍的なテーマに挑んだキャスト陣の鬼気迫る演技こそが、作品に類稀な説得力を与えている。