「ダイエットして体重は落ちたのに、下腹だけが全くへこまない」
こうした声が後を絶たない。一般的な肥満であれば、体全体の皮下脂肪や内臓脂肪が均等に増えるため、腹部全体が張り出す。しかし、下腹部だけが急に突き出る形状は、単純な脂肪蓄積とは根本的にメカニズムが異なる。
最大の要因は、内臓を本来の位置に支える深層筋肉(インナーマッスル)の弛緩と、腹圧の低下だ。特に腹横筋や骨盤底筋群が弱まると、胃や腸などの内臓が重力に負けて下方に下がる。結果として、下腹の皮膚を内側から押し出す形で「ぽっこり」とした異物感が生まれてしまうのだ。