ネット上で頻繁に見られる誤解として、「台風が近づいているのだから、旅行会社やホテルは無条件で全額返金してくれるはずだ」というものがあります。しかし、沖縄旅行台風キャンセル規定の実態は、旅行形態や契約内容によって厳格に分かれています。
第一に、航空券単体の場合は「運航便の欠航」または各社が指定する「特別対応対象空港」に該当すればキャンセル料は全額免除されます。しかし、宿泊施設(ホテル・民宿)に関しては、飛行機が飛んでいない場合でも「施設自体が通常営業している限り、規定通りの取消料が発生する」という宿泊約款を適用する施設が一部存在します。パッケージツアー(募集型企画旅行)の場合は往路便の欠航確定によってツアー催行中止・全額返金となるのが原則ですが、個別手配(ダイナミックパッケージ)では各コンポーネントごとの規約に従う必要があります。
第二の盲点は、暴風特別警報発令基準に対する過信です。特別警報は「数十年に一度の猛烈な台風(中心気圧930hPa以下、または最大風速50m/s以上)」にのみ発表される極めて重い基準です。特別警報が出ていない通常の「暴風警報」レベルであっても、最大瞬間風速40m/s前後の猛烈な風が吹き荒れ、看板の落下やトラックの横転事故が多発します。「特別警報が出ていないから大丈夫」と油断して屋外に出ることは命に直結する誤解です。