近年、インターネット上やSNSで「柳橋中央市場が再開発で全面閉鎖されるのではないか」という噂が散見されます。この背景には、かつて市場の一角を形成していた「中央水産ビル」の解体・売却や、リニア中央新幹線開業を見据えた名駅周辺の大規模再開発計画が関係しています。
しかし、取材および公表データに基づくと、民営市場の中核である「マルナカ食品センター」などは現在も力強く営業を継続しています。建物自体の老朽化対策や将来的な機能再編の議論は存在するものの、市場機能そのものが突如として消失する事実はありません。むしろ、昭和の風情を残す貴重な地域資源として再評価されており、最新のフードカルチャーを取り入れたリノベーションやイベント開催など、新たな活路を開いています。
また、「市場の飲食店は観光地価格で割高」という言説も一部に見られますが、これも実態とは異なります。市場内の店舗は長年通う目利きの仲買人や地元常連客を抱えており、鮮度やネタの厚み、仕入れ原価を考慮すれば、名駅駅ビル内の商業施設と比較しても極めて高いコストパフォーマンスを維持しています。