美智子さまのテニスは、単なる上流階級のたしなみの域をはるかに超えていました。幼少期からスポーツに親しみ、聖心女子大学時代にはテニス部に所属。厳しい練習に打ち込み、学生トーナメントでも屈指の実力派プレーヤーとして知られていました。
プレースタイルは、ベースライン深くへ丁寧に打ち込む確かなストロークと、相手の動きを冷静に見極める戦略的な配球が持ち味です。派手なスマッシュに頼るのではなく、どんなボールにも追いつくフットワークと、相手のミスを誘う粘り強さを兼ね備えていました。
軽井沢での対戦時にも、皇太子さまの強烈なサーブやボレーに対して一歩も引かず、精確なコントロールで対抗した技術の高さが記録に残されています。お二人はテニスという共通の言語を通じて互いの人格を深く理解し、精神的な対等さを築いていかれました。