上田晋也の出身校は、地元・熊本県内でも屈指の歴史と伝統を誇る熊本県立済々黌高等学校だ。創立140年を超える県内最古の公立高校であり、偏差値は70前後という超難関名門校。毎年多くの合格者を旧帝国大学や難関私立大学へ輩出する文武両道の進学校として知られている。
済々黌の名は、中国の古典『詩経』の「多士済々(優秀な人材が多く集まること)」に由来する。政財界から文化人に至るまで多大な人材を世に送ってきた名門だ。上田が持つあの圧倒的なボキャブラリーと、一瞬で場の空気を整理する頭の回転の速さは、この超名門校で揉まれた知性そのもの。だが、彼の高校生活は単なる優等生の枠には到底収まらないものだった。