日本男子卓球界において、長くエースの座を守り続けることは容易ではない。世代交代の波が激しいこの競技において、彼は十代前半から日本の看板を背負い続けてきた。かつては先輩たちの背中を追いかける立場だったが、今や代表チームの絶対的な大黒柱であり、年下の選手たちを導く精神的支柱でもある。
団体戦で見せる彼の振る舞いには、明らかな変化が見られる。ベンチでは若手選手に対して的確なアドバイスを送り、自身の試合ではどんな苦境に立たされても決して諦めない姿勢を全身で表現する。個人の勝利だけでなく、「日本卓球界全体の底上げ」を自らの使命として捉える視野の広さが、プレー全体に深みを与えているのだ。