横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンラインが交差するセンター北駅。商業施設「ノースポート・モール」や横浜市歴史博物館が立ち並ぶ歴博通り沿いの一角で、ひときわ熱心な常連客を吸い寄せていたのが家系ラーメン 十五家でした。
オープン以来、地域屈指の本格派として名を馳せた背景には、十五家 店主の経歴と確かな技術があります。家系ラーメン黎明期のオールドスクールな製法を重んじつつ、自らの舌で味を磨き上げた店主は、職人気質の塊として知られていました。いわゆる吉村家直系店のような派手な看板やメディア露出を好まず、静かに寸胴と向き合い続ける姿勢は、港北ニュータウンの古参住民やラーメン通の間で高い信頼を集めていたのです。
家系ラーメンの血統という観点から十五家 系譜を辿ると、本牧家や六角家といったクラシックな横浜豚骨醤油の遺伝子を色濃く感じさせつつも、独自に豚骨と背脂、鶏ガラの配合比率を突き詰めた「進化型オールドスタイル」に位置づけられます。チェーン店が増え始めた2000年代以降の港北エリアにおいて、毎日自店の厨房で骨を砕き、命を削るようにして炊き出される本物のスープは、他の追随を許さない孤高の輝きを放っていました。