他の部活動とグラウンドを共用する公立校ならではの制約は、福山市立にとっても大きな課題だった。全面を使った実戦練習ができるのは週に数回程度。しかし、指導陣はこの不利な条件を逆手に取った。
短い時間でいかに密度の高い練習を行うか。1分単位で区切られたメニュー、短時間集中型の筋力トレーニング、さらにはメンタルトレーニングの導入など、無駄を削ぎ落とした指導法を徹底した。長時間の精神論的練習から脱却し、最新の運動科学に基づいた合理的なアプローチこそが、怪我人を防ぎ、夏本番での圧倒的なスタミナへとつながった。