ネット上の情報や民間療法を鵜呑みにし、自己流のケアで病状を劇的に悪化させて駆け込んでくる患者が整形外科の現場では後を絶ちません。SNSや質問サイトの相談事例を分析すると、共通する「NG行動」が浮かび上がってきます。
最も危険視されているのが、テニスボールやマッサージガンを使った過度な強圧です。お尻の奥が凝っているからといって硬い球体を床に置き、体重をかけてグリグリと押し潰す行為は、炎症を起こしている梨状筋を微小断裂させ、その直下を通る坐骨神経を直接押し潰す破壊工作に他なりません。一時的に痛覚が麻痺してスッキリしたように錯覚しても、数時間後には神経浮腫が進行し、立ち上がれないほどの激痛に繋がります。
また、日常動作における「脚組み座り」「長時間の同一姿勢」「硬い座面への着座」も筋緊張を慢性化させる主因です。特に財布やスマートフォンをズボンの後ろポケットに入れたまま座る習慣は、坐骨神経への局所圧迫を跳ね上げるため今すぐ是正しなければなりません。