第96回全国高等学校野球選手権大会の決勝戦(2014年8月25日)は、大会屈指の緊張感に包まれた接戦となりました。春夏連覇の経験を持つ名門・大阪桐蔭(大阪)と、緻密な守備と勝負強い打線で快進撃を続けてきた三重(三重)が激突。決勝スコアは「大阪桐蔭 4 - 3 三重」という息詰まる攻防の末、大阪桐蔭が夏の頂点に立ちました。
試合は序盤から緊迫した投手戦が展開されました。三重のエース・今井重太朗投手が巧みな制球力と緩急で強力な大阪桐蔭打線を翻弄し、5回表には三重が1点を先制。対する大阪桐蔭は、先発した背番号10のエース格・福島孝輔投手が粘り強いピッチングで味方の援護を待ちます。試合が動いたのは6回以降、大阪桐蔭のキャプテン・中村誠選手や峯本匠選手らの適時打で逆転に成功。三重もキャプテン・長野勇斗選手を中心に最後まで食い下がりましたが、大阪桐蔭が1点差を守り抜いて2年ぶり4回目の夏制覇を果たしました。
当時の報道各社による監督インタビューにおいて、西谷浩一監督は「突出した怪物がいない世代だからこそ、泥臭くつなぐ野球を徹底した」と回顧しています。個々のタレント力に頼るのではなく、チーム全体の徹底した状況判断とメンタルの強靭さが結実した勝利でした。