学校法人大谷学園の根幹にあるのは、浄土真宗の開祖・親鸞の仏教精神だ。他者と共に生き、生かされている命の尊さに気づく「報恩感謝」の教えは、時代がどれほどデジタル化しようとも色褪せることはない。
学園の近代教育の基礎を築いた元大阪府知事・左藤義詮氏の理念もまた、今日の教育現場に脈々と受け継がれている。左藤氏が説いたのは、社会に真に貢献できる実践的な知性と豊かな人間性の両立だった。時代が求めるリーダーシップの形が変わっても、人間としての「根っこ」を育てるという確固たる信念が、教職員全員に共有されている。
毎日の礼拝や宗教講話は、単なる形式的な儀礼ではない。情報過多な日常から一歩身を引き、自分自身と向き合うマインドフルネスの場として、現代の生徒たちにとっても貴重な時間となっている。