鳥類愛好家の間では広く知られている事実ですが、一般的な認知として最も驚かれるのが「オカメインコはオウム科である」という事実です。愛嬌のあるチークパッチ(赤や橙の頬)と温厚な性格で親しまれているオカメインコですが、生物学的分類では「オウム目オウム科オカメインコ属」に位置づけられています。
オカメインコがオウム科である明確な証拠は、以下の3つの身体的特徴に集約されます。
- 可動式の立派な冠羽:感情に応じてアンテナのように立ち上がる長い冠羽を頭頂部に備えている。
- パウダーダウン(脂粉)の分泌:羽毛の防水と保護のために、オウム科特有の微細な白い粉(脂粉)を全身から大量に分泌する。
- 頭骨および嘴の骨格構造:オウム科特有の頭蓋骨形状と下嘴の噛み合わせ構造を持っている。
では、なぜ名前に「インコ」と付けられたのでしょうか。明治時代から大正時代にかけて海外から日本へ鳥類が輸入された際、当時の愛鳥家や商人が「小柄でスマートな体型だからインコだろう」と直感的に命名した名残が、標準和名としてそのまま定着してしまったためです。英語圏では「Cockatiel(オランダ語の小さなオウムが語源)」と呼ばれ、明確にオウムの仲間として扱われています。