SNSで最近話題となっているのが、「なぜシシガミはアシタカやサンに対して無表情なのか」という点だ。感情を一切読み取らせないあの顔の変化は、自然の「無慈悲さ」と「公平さ」を表しているという説が有力視されている。
自然は人間に恵みを与えるが、同時に大災害で命を奪う。そこには悪意も善意もない。ただ「そこに在る」だけだ。シシガミの顔が、ある時は優しげな鹿のように見え、またある時は冷酷な怪物のようにも見えるのは、見る者の心の鏡だからだろう。エボシ御前に撃たれる直前、シシガミが見せた一瞬の「笑み」のような表情の変化も、人間に対する嘲笑なのか、あるいはすべてを受け入れた諦念なのか、未だに議論が尽きない。