なぜここまでどん兵衛のCMは話題を呼び続けるのか。その答えは、日清食品ホールディングスが展開する徹底したデジタルファーストの戦略にある。テレビで本編を放映すると同時に、YouTubeにはディレクターズカット版やメイキング映像を投下。TVerの広告枠では見逃し配信を楽しむ層に向けて最適なタイミングで接触を図る。
ネット上のミームやファンの反響を即座にクリエイティブへとフィードバックさせるスピード感は圧巻だ。公式SNSで投下されるオフショットや思わせぶりな予告ポストは、公開のたびに数万単位のリポストを生み出す。CMを「見せる」のではなく、視聴者に「語らせる」。この対話型のプロモーション構造こそが、ロングセラー即席麺の話題性を常にトップスピードで維持するエンジンとなっている。