現地取材を敢行して最も印象的だったのは、大ホールの圧倒的な見やすさと音響空間の一体感だ。全2,173席を誇る大ホールは、1階席と2階席で構成されている。1階席の前方ブロック(A〜F列付近)は舞台との距離が近く、演者の表情や息遣いまでダイレクトに伝わる。ただし、フラットな床面が一部続くため、小柄な方や子供は前の観客の座高に影響される場面もあるだろう。
真の「神席」として現地ファンが口をそろえるのが、1階席の中央ブロック(H〜P列)だ。適度な傾斜がつき始めるこのゾーンは、ステージ全体を無理のない視界で収められる。舞台奥の演出やライティングも完璧に把握できるため、ポピュラー音楽のツアー公演や演劇鑑賞には絶好のポジションと言える。2階席についても特筆すべき点がある。2階最前列は手すりの位置が視界を遮らないよう工夫されており、ホール全体の高揚感を俯瞰で楽しめる絶景シートとなっている。