かつて、VTuberの「中の人」や「前世」について語ることは、ファンコミュニティにおいて最大のタブーとされていた。キャラクターのイリュージョンを壊す行為として、忌避されるのが普通だったからだ。しかし、この数年で状況は一変した。
多くのVTuberが自身の過去のキャリアを隠さなくなり、あるいは企業側も演者の個性を前面に押し出すプロモーションを展開するようになった。白上フブキという存在も例外ではない。彼女の持つ圧倒的な「オタクとしての共感性」や、生放送での臨機応変な対応力は、演者の人生経験があってこそ成立するものだと、リスナーはすでに理解している。