一連の大騒動による精神的な痛手が癒えぬ中、彼女をさらなる過酷な試練が襲った。50歳を目前にした2010年末に軽度の脳梗塞を発症し、さらに2012年には左右両胸に乳がんが見つかるという、連続した健康上の危機に直面したのである。二度の命に関わる病は、それまでの生き方や価値観を根底から見つめ直す大きな転機となった。
厳しい手術と治療に耐えた彼女は、自らの身体と心に真摯に向き合い、予防医学や日常の食事療法への関心を急速に深めていった。どん底の病苦を経験したからこそ得られた生命への強い意識が、彼女を新たな専門分野へと突き動かす大きな原動力となったのだ。