「体重」の王者エピオルニスに対し、「翼の広がり(翼開長)」で史上最大を誇るのは、約500万年前の大空を支配していたペラゴルニス・チレンシスだ。チリの海岸地帯で状態の良い化石が発見されたこの古代鳥は、翼を広げると5.2メートルから6.1メートルに達したとされる。
この規格外の空の覇者については、ナショナル ジオグラフィックをはじめとする主要メディアでも画期的な発見として報じられた。くちばしには「偽歯」と呼ばれる骨質の突起が並び、海面近くを滑空しながら魚やイカを捕食していたとみられる。巨大な翼で風の力を捉え、羽ばたくことなく何千キロメートルも滑空する姿は、古代の空の怪獣そのものだ。