「歩いて登校する」という事象を正確に伝える際、選択肢は大きく分けて2つあります。1つは動詞の「walk」を用いる方法、もう1つは「go to school」に手段を表す副詞句「on foot」を付加する方法です。両者の間には、日常的な使用頻度とニュアンスの重みに大きな開きが存在します。
コーパス言語学の頻度調査や教育現場のデータによると、日常会話において「徒歩で通学する」と述べる場合、全体の90%以上で「walk to school」という動詞表現が選択されています。英語は「動作そのものを表す動詞」が存在する場合、まわりくどい合成表現を避けて簡潔な一語を好む傾向があるためです。「歩いて行く」という2つの日本語の述語を、「walk」というひとつの自動詞が完璧に包含して目的地を示す前置詞「to」と直結します。
一方、「go to school on foot」が決して間違いというわけではありません。この表現が真価を発揮するのは、「他の交通手段との対比」や「公式な調査・報告」の場面です。例えば、「バス通学なのか、電車なのか、それとも徒歩なのか」をアンケートで問われた際や、「健康のためにあえて電車を使わず徒歩で通っている」といった文脈において、移動手段の差異を際立たせるコントラストとして機能します。