2026年の産業界において、山梨県は「水素・脱炭素の先進実験場」として国際的な注目を集めている。アイメッセ山梨のメインホールでは、米倉山で培われたP2G(パワー・トゥ・ガス)技術や次世代燃料電池の実用化展示が連日のように行われ、欧州やアジアからの視察団が引きも切らない。
屋外の広大な展示スペースでは、大型水素トラックや新型EVの同乗試乗会が実施されていた。静かなモーター音を響かせながら加速する車体を眺めながら、地元企業のエンジニアは「地方の産業会館でこれほど尖った最先端技術の議論が交わされるようになるとは思わなかった」と感慨深げに呟く。ものづくり企業の集積地である山梨の底力が、この空間で一気に可視化されている。