ここ数年で家庭の食卓を支えるギアは劇的に進化を遂げた。過熱水蒸気や高精度センサーを搭載したオーブンレンジは大型化の一途をたどり、単機能の電子レンジとは比較にならないほどの専有面積と重量を要求する。さらに電気圧力鍋やトースター、炊飯器が加われば、従来のレンジ台では到底太刀打ちできない。
置き場所がない。だが、手放すわけにもいかない。その結果として起きるのが、調理スペースの浸食だ。まな板を置く場所すら奪われたキッチンでは、料理の手際が落ちるだけでなく、安全面でのリスクも跳ね上がる。いま求められているのは、単なる棚ではなく、立体的に空間を再定義する強固なシステムだ。