本作が放送開始前からエンタメ界のトップトピックとして君臨し続けた最大の要因は、主演・香取慎吾のフジテレビ連続ドラマ主演への帰還です。『SMOKING GUN〜決定的証拠〜』(2014年)以来、実に11年ぶりとなる木曜劇場への登板は、制作発表の第一報からSNSを大きく揺らしました。
香取が演じた主人公・大森一平(おおもり・いっぺい)は、元テレビ局の報道マンでありながら、周囲への配慮を欠いた言動でキャリアを失い、人生の再起をかけて区議会議員選挙への出馬を決意する男です。従来のドラマが描く「正義感あふれる主人公」とは真逆の、保身とエゴに満ちた“最低男”という攻めたキャラクター設定が、視聴者の知的好奇心を強く刺激しました。
制作発表会見で香取本人が「今の自分だからこそ出せる人間臭さや泥臭さをすべてぶつけた」と語った通り、従来のスター像を脱ぎ捨てた生々しい演技は、単なるコメディにとどまらない骨太な人間ドラマとしての推進力を生み出しました。