法廷というと厳格で近寄りがたいイメージを持たれがちですが、庁舎内には一般来庁者が利用できる便利なインフラも充実しています。ネット上では「関係者以外は立ち入れない」といった誤解も見受けられますが、実際のルールを整理しておきましょう。
庁舎内の地下食堂とコンビニ・売店の利用
東京地裁本庁舎の地下1階には、職員だけでなく一般傍聴人も利用可能な食堂・喫茶・売店・書店が営業しています。日替わりの定食やうどん、カレーなどがリーズナブルな価格帯(600円〜900円前後)で提供されており、午前の公判が終わった12時から13時の休憩時間には多くの傍聴人や弁護士、司法修習生で賑わいます。また、法律専門書がずらりと並ぶ書店や売店も併設されており、裁判所ならではの空気を肌で感じることができます。
裁判傍聴の服装・マナー・持ち物の注意点
「スーツを着用しなければならないのか」という質問が頻駁しますが、服装は清潔感のある私服(スマートカジュアル等)で全く問題ありません。ただし、以下の点には細心の注意を払う必要があります。
- 持ち込み・身だしなみ:鉢巻き、たすき、ゼッケンなど特定の主張・メッセージを掲示する服装は入廷を拒否されます。帽子やサングラスは法廷内では脱帽が義務付けられています。
- 筆記用具とメモ:法廷内でのメモ書き(傍聴メモ)は最高裁の判例により完全に自由と認められています。ノートとペンは必須の持ち物です。
- 電子機器の厳格な管理:スマートフォンやPCの電源は切るか完全なサイレントモードにし、法廷内での操作・通話・録音・撮影は法律により固く禁止されています。法廷警察権により退廷を命じられるリスクがあります。
- 霞が関裁判所見学手続き:個人での自由傍聴は手続き不要ですが、学校や団体による10名以上の見学・ガイダンスを希望する場合は、裁判所事務局総務課広報係へ事前申請が必要です。