ディーラーや整備工場から「後日郵送」で車検シールが届いた場合、オーナー自ら組み立ててフロントガラスに貼る必要があります。この作業で最も多いトラブルが「シールの貼り合わせ順序を間違えて粘着面が台無しになる」という事態です。
車検標章は、数字が印字された「青色(普通車)または黄色(軽自動車)のシール」と「透明な保護シート」の2パーツで構成されています。失敗を防ぐ透明シートの貼り合わせ手順は次の3ステップです。
- 下準備(半分だけ剥がす):台紙裏面のミシン目に沿って、青色(または黄色)シールの右半分だけをゆっくり剥がします。全体を一気に剥がしてはいけません。
- 透明シートへ圧着:剥がした右半分の粘着面を、透明保護シートの所定枠に合わせてしっかりと指腹で貼り合わせます。空気が入らないよう中心から外側へ押し出します。
- 残り半分の一体化:台紙に残った左半分の剥離紙を引き抜きながら、透明シート全体へ数字シールを重ね合わせます。これでフロントガラスに貼る準備が整った1枚の標章が完成します。
また、新しい標章を貼る前に欠かせないのが、古い車検シールの綺麗な剥がし方です。数年間紫外線や熱に晒された粘着剤はガラス面に固着しており、爪で無理にカリカリ削るとガラスを傷つけたり、ノリ残りで見苦しくなったりします。スクレーパー(樹脂製推奨)を用意し、無水エタノールや市販のステッカー剥がし液を綿棒で隙間に染み込ませながら端からゆっくりめくるのがプロの定石です。ガラス上部に熱線や地デジアンテナフィルムが通っている場合は、スクレーパーの金属刃で断線させないよう細心の注意を払ってください。