創設者ベス・ニールセンは、デンマークでテキスタイルデザインを学んだ後、インドを旅した。そこで彼女が目にしたのは、機械化が進む世界で生き残りをかける職人たちの姿だった。
ニールセンは、カディの持つ独特の質感と、その製造過程に魅了された。手で紡がれた糸は不均一で、その「不完全さ」が逆に温かみと個性を生み出していた。彼女は、この伝統技術を高級ファッション市場に提案できると確信した。しかし、単なる民族衣装としてではなく、洗練されたデザインと組み合わせることで。
2003年、パリにアトリエを構えたニールセンは、インドの職人コミュニティと長期的なパートナーシップを結んだ。彼女のアプローチは明確だった。職人の技術を尊重し、公正な対価を支払い、彼らの伝統を次世代に継承させる。それが、カディ・アンド・コーの基盤となった。