『UNDERTALE』を語る上で、クリエイターであるトビー・フォックスの手掛けた劇伴の存在を外すことはできない。なかでも戦闘曲『MEGALOVANIA』は、インターネットミームの域を超え、現代のゲーム音楽史における金字塔となった。
激しいエレキギターのリフと疾走するドラムビートが融合したこの楽曲は、プレイヤーの焦燥感とアドレナリンを限界まで引き上げる。重要なのは、この曲が決して「プレイヤーのための曲」ではなく、眼前の敵が放つ純粋なエネルギーそのものである点だ。トビー・フォックスは短いライトモティーフ(特定の人物や場面を表す短い旋律)を全編に巧妙に散りばめ、アレンジを重ねてクライマックスで一気に爆発させる。この緻密な音響構成が、プレイヤーの感情をダイレクトに揺さぶり、シーンの格好良さを何倍にも増幅させている。