11月11日を巡るカルチャー展開においても、両社は熾烈なマーケティング競争を繰り広げてきました。日本と韓国それぞれで定着している記念日ですが、その成り立ちと広がり方には興味深い違いがあります。
韓国の「ペペロデー」は、1990年代半ばに釜山近郊の女子中高生の間で「ペペロのようにスマートに(細く)なろう」と数字の1が並ぶ11月11日にペペロを交換し合ったことが発祥とされています。ロッテはこの自然発生的な流行を即座にキャッチし、国を挙げた巨大な販促イベントへと育て上げました。
一方、日本の「ポッキー&プリッツの日」は、平成11年(1999年)11月11日に江崎グリコが日本記念日協会の認定を受けて公式に制定したプロモーション施策です。数字の「1」がスティック菓子の形状に酷似している点に着目したアイデアであり、現在ではSNSや店頭を巻き込む秋の風物詩として完全に定着しています。起源の自然発生度と企業戦略の順序において、両国のカルチャー形成には明確なコントラストが存在します。