Q1:幼少期に受けた心室中隔欠損症の手術痕(傷跡)は大人になると目立たなくなりますか?
A1:成長とともに皮膚が伸びて傷跡が薄くなることはありますが、開胸手術の正中切開痕は完全に消えるわけではありません。ただし、現在は形成外科的な縫合技術の向上や傷跡ケア製品の発達、さらには脇の下などを小さく切る低侵襲手術(MICS)やカテーテル手術の普及により、傷跡を極力目立たせない治療が主流になっています。
Q2:手術後や自然閉鎖後に激しい運動をしても、将来の寿命に悪影響はありませんか?
A2:主治医から「運動制限なし」「完治」の診断を受けていれば、アスリートレベルの運動を行っても寿命や心機能への悪影響は基本的にありません。心室中隔の孔がしっかりと塞がり、心臓の肥大や肺高血圧が改善していれば、健常者とまったく同じ寿命と運動能力を享受できます。
Q3:大人の有名人が突然この病気を公表することがあるのはなぜですか?
A3:小さな欠損孔の場合、子どもの頃には自覚症状がなく、大人になってからの人間ドックや妊娠・出産前の心電図検査、聴診で初めて心雑音を指摘されて発見されるパターンがあるためです。無症状のまま天寿を全うする人も多いですが、細菌性心内膜炎などの予防のために大人になってから治療・公表に至るケースがあります。