航空祭の花形といえば、第4航空団第11飛行隊、通称「ブルーインパルス」のアクロバット飛行です。白と青に塗られた6機のT-4練習機が、寸分の狂いもなく密集隊形で大空を舞う姿は圧巻の一言に尽きます。
航空幕僚監部が発表する年間展示飛行スケジュールにおいて、ブルーインパルスは各地の航空祭だけでなく、地域の大型記念行事や国民的スポーツイベント等にも派遣されます。ただし、すべての航空自衛隊航空祭に飛来するわけではありません。基地の滑走路長や周辺空域、機体の整備サイクルによって飛行の可否が決定されます。
ブルーインパルスがフル課目(第1区分〜第4区分)を実施できるのは、周辺に高層建築物が少なく、広大な管制空域を確保できる松島基地、小松基地、千歳基地、美保基地などの地方拠点が中心です。快晴の青空(視程8km以上、雲底高度1,500m以上)であれば、名技「バーティカル・キューピッド」や「スター・クロス」といった垂直系の大技が惜しみなく披露されます。
また、2026年シーズンはF-35Aステルス戦闘機の機動飛行展示の拡充や、導入が進む最新鋭空中給油・輸送機KC-46A、F-2戦闘機による洋上迷彩でのデモスクランブル展示など、次世代の防空戦力を間近で体感できるプログラムの強化が最大の注目点となっています。