Q1:大関が優勝すれば、次の場所ですぐ横綱になれるのですか?
A1:1回優勝しただけでは昇進できません。原則として「大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる好成績」が必要です。前場所で13勝以上の好成績を挙げて優勝争いに絡んでいた大関が翌場所で全勝優勝したような場合、あるいは2場所連続で高水準の優勝同点を記録した場合などに昇進が諮られます。
Q2:横綱審議委員会から「引退勧告」が出されたら、絶対に辞めなければいけませんか?
A2:横綱審議委員会の決議(激励・注意・引退勧告)は日本相撲協会理事長に対する諮問・答申であり、法的な強制執行力はありません。しかし、相撲協会の定款や伝統に照らし合わせ、出席委員の3分の2以上の決議によって出された「引退勧告」を無視して現役を続行した例は歴史上存在せず、事実上の強制引退通告として機能しています。
Q3:なぜ横綱はどんなに成績が悪くても大関に降格されないのですか?
A3:横綱は単なる勝敗順位の最高位ではなく、神事における「神の依り代」としての名誉ある称号だからです。格が落ちるという概念そのものが存在しないため、大関のように「負け越したら下の番付に落としてやり直す」という救済措置がありません。力量が衰えて勝てなくなった場合は、潔く現役を退くこと(引退)のみが義務づけられています。