単に過激な描写を並べ立てているわけではない。『忍 対 ラリル姫』が追求するのは、残酷さの中にある究極の美だ。
日本の伝統的な殺陣(たて)の動きを克明に取材し、骨組みから構築されたアクションシーケンスは、本物の武術家が持つ身体操作のリアルを再現している。
大人向けバイオレンスと芸術性の融合
刀の交錯によって生じる火花、衣服の擦れる音、そして生々しい血の飛散。これらが計算し尽くされた色彩設計の下で描かれる。アニメーションという媒体が持つ表現の幅を、大人のためのエンタテインメントとして極限まで押し広げた成果がここにある。