田中圭、綾野剛、木村文乃、坂口健太郎、間宮祥太朗、赤楚衛二といった主役級のタレントがズラリと名を連ねるトライストーン。彼らは小栗の社長就任をどのように受け止めているのでしょうか。
公の場や雑誌の対談企画において、所属タレントたちから異口同音に語られるのは「圧倒的な相談のしやすさ」と「クリエイティブの理解の深さ」です。例えば、かつて役作りやスケジュールに関して不満や悩みを抱えた際、従来の芸能事務所であれば「担当マネージャーを通じて経営陣にお伺いを立てる」という官僚的なプロセスを踏む必要がありました。
しかし小栗体制では、食事の席や現場の合間に「旬さん、いまの脚本のこの部分、演じる上で納得がいかないんです」「少し長期の休養をとってインプットに充てたい」と率直に直訴できる環境が整っています。役者の生理やプレッシャーを骨の髄まで理解している社長だからこそ、紋切り型の説教ではなく、本質的なキャリアアドバイスが返ってくる。これが所属俳優陣の定着率の高さと結束力につながっています。
また、タレントだけでなく裏方の現場マネージャーや制作スタッフへの待遇改善にも着手している点は見逃せません。「マネージャーが疲弊して辞めていく事務所に未来はない」という小栗の方針のもと、業務分担の見直しやメンタルヘルスケア窓口の設置など、業界の暗黙の了解だったブラック労働の撲滅へ具体的なメスを入れています。